漫画感想/衛府の七忍 10巻(山口貴由)★





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山口貴由が紡ぐバイオレンス戦国絵巻『衛府の七忍』最終10巻が発売されました。竜宮編一「家康の遺言」から竜宮編終「前略二代将軍秀忠様」まで収録されています。

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カクゴたちは”トコヨノクニ”を求めて旅立つ。竜宮城に連れられて、相手になるは日本三大太郎の浦島太郎。果たして鬼たちの行く先は・・・。

いやぁ山口先生お疲れさまでした。掲載誌の方で追えてなかったので、単行本で初めて結末を見たのですが、やっぱりビックリしちゃいましたね。SNSで先に感想だけは見ていたので、いろいろ予想していましたが、個人的には悪くないと思ってます。徳川に向こうを張って鬼哭隊と全面戦争するのも見たかったのが正直ですが、彼らが幸せを見つけて生き延びる道こそが民草の光であり、山口先生の描きたかったものなのかなと。最後1ページは未練たっぷりで笑っちゃったんですが笑

鬼が集結し浦島太郎と戦うのは熱かったですね。浦島太郎はわけわかんないけど強そうな不気味な感じがあり、生身でも鬼の攻撃が通りません。飄々とした風貌が竜宮城の禍々しさと相まって異様な雰囲気がありました。桃太郎、金太郎と日本三大太郎を張るだけあって、魅力的なキャラクターでした。

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チャンピオンレッド2021年4月号の付録「衛府の七忍の世界」を読みました。最終ページの文章が、本作のあとがきだったんでしょうね。これが単行本に収録されていないことが少し残念です。どういう意図をもって作られていたか、ということが短い中に詰まった、誠意ある文章でした。




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