『よふかしのうた』4巻です。表紙はメイド服姿のミドリとナズナ。この構図めっちゃ好き。
4巻は大きく分けるとメイド喫茶編と吸血鬼編に分かれます。あとがきでコトヤマ先生が【「描きてぇ~」という気持ちだけでメイド喫茶出しました】と言ってるだけあり、全編通してとっても楽しい雰囲気のメイド喫茶編。これだけずっと続いてても文句ないです。メイド衣装もシンプルながら非常にかわいい。ミドリやアリサのキャラもかわいい。オチの「すごく異常」「歪みは正常」も、この作品を象徴するようなワードで、みんなまっとうに正常ではないが、そういうのもあっていいというマインドにつながっています。
第34夜「最低だろうか」は、親友朝井アキラ視点の話。コウが登校しなくなった事件が彼女目線で語られます。第35夜「この先生が苦手だった」も印象に残るエピソードです。ついに担任教師と遭遇してしまうコウですが、夜の先生は思ってた感じと違い、、。意外とよく見てるもんですよね。子どもの物語に出てくる大人はちゃんと大人しててほしい。
そして、新たなる大人、探偵鶯餡子が登場します。吸血鬼を”知っている”人間。彼女の登場により、コウは自分が何も”知らない”ことを自覚します。そして動き出す彼。楽しいだけの夜は終わってしまうのか、、、。
全編通してコミカルなシーンの緩さとたまにあるシリアスシーンのメリハリが素晴らしい。両方のクオリティが高いからこそ為せる技です。登場人物がみな魅力的で女性キャラはもちろん、前回から引き続きのあっくんやワンポイント起用の担任教師も憎めない、人間味のあるキャラになっています。みんな楽しく、歪んでいても幸せになってほしいなぁと思うからこそ、ひっくり返されるような展開にドキドキさせられます。果たして吸血鬼たちの夜は、続くのか、、、。
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