映画感想/ヒトラーのための虐殺会議





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かの有名なヴァンゼー会議を議事録から映像化。気になって見てきました。

まずびっくりしたのが音楽なし。劇伴ゼロどころか全く音楽がありません。音楽なしで、会議のみが写された映画です。会議前後のやり取りや、休憩時間などもありますが、ほぼ全部会議。主な議題は「ユダヤ人問題の最終的解決」

ユダヤ人の処理について反対がないまま会議は進行します。それは当然のごとく、高官たちは机を叩き賛成の意を示します。しかし具体的な移送や処分を担う部署の話になると、各高官たちは口々に意見が出ます。うちの部署の負担が多い、人手が足りない、物資が足りない、効率が悪い、現法律に適さない、資料の数字が怪しい、密約があったのではないか、、、、。あげればキリがない。大きく分けると、計画を立てた制服組と官僚

ユダヤ人とそれ以外を分ける定義にも異論が挟まれます。ハーフ、クォーター、そして猫の手も借りたい戦時下において大事な働きをしているユダヤ人はどうするのか?穏健派も居たかと思えば若いドイツ兵士の精神が心配だという話。この解決はドイツだけでなくヨーロッパ全土の話であり、諸外国との関係を気にするのは外務省。

ユダヤ人の扱いに関してツッコミがなく、フラットにただただ冷たく進行してゆく会議。音楽は時には、盛り上げたり、感情を表現したりしますが、それもなく、ただ各部署を代表する高官たちの思惑が、静かに決定していきます。

 

 

チラシ裏のコーナー
発表後に、机をコンコンするの知らなかったのでちょっとびっくりした。後で調べたらドイツの風習なんですね。

 

 





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