漫画感想/ハイパーインフレーション 1巻(住吉九)





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第1話から第5話まで収録。

14ページ目からグレシャムが登場していたり、贋金作りや金が出る能力と、本作に大事な要素をすべてつぎ込んでいる1話。設定も説明臭くないレベルで詰め込まれていながら、”どこか様子がおかしい”感じも垣間見えて、1話を受け付けられれば本作を楽しめるという太鼓判を押せる。読者に対する”試金石”のような1話。

2話では、今後長く活躍するフラペコも登場し、グレシャムの考え方も十二分に示されます。2人のキャラ立ちが素晴らしい。あの名言「印刷機を持ってこい!」も登場し、勢い付けて3話に繋がりました。3話では金を出し続けるルークや船長、首長様を表現しており、歪んだ醜い顔は作者の画力がもたらしたものなのか、狙ったものなのかわからない感じがいいです。少年のアへ顔を合法的にいっぱい描きたい!という想いだけは伝わってくる。

4話でダウ―にふっ飛ばされた首長様、首がどういう状態なのかよくわかんないけど、なんか面白いことさせてようとしてるのはわかるので、細かい事は別にいいな!と読み進められるのは、3話までに築いた信頼感。一見正義の味方のレジャットさんがすでに怪しいやつとしてルークにも気付かれているのが面白いところです。主要人物の行動原理がしっかりしてて頭もいいので、読者に変なストレスがなくテンポよく作戦(キャラのやりたい事)が進んで楽しい。キャラが魅力的でしっかりしてるということ、話がテンポよく進むと言う事がこんなに面白いと再認識できる素晴らしい滑り出しの一冊です。

 





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