漫画感想/タイムパラドクスゴーストライター 1巻(市真ケンジ・伊達恒大)





 

snsで話題沸騰の『タイムパラドクスゴーストライター』単行本1巻が発売されました。第1話「週刊時空をジャンプ!」から第7話「タイムパラドックスゴーストライター」までが収録されています。

週刊少年ジャンプで漫画家デビューを狙う青年佐々木哲平。彼の元に毎週「10年後の週刊少年ジャンプ」が転送されてくるようになった。そこに掲載されていた「ホワイトナイト」を読んで感動した佐々木は、それを読み切り漫画に構成しなおして編集部に持ち込むが、、、、。

主人公佐々木の懸命さ、変なポジティブさは異様です。熱が空回りしている感じがすごい。警備員に止められながら編集部に突入することや、盗作することは、何を言い訳にしても正直共感しにくいです。掲載会議締め切りで精神的にも肉体的にも追い詰められたことを加味しても。また佐々木は、編集に連載を説得され、真相を隠したまま作品を世に出す覚悟を決めてしまいます。この様々な言い訳を盾にして自分を肯定していく姿は、少年漫画の主人公か?と思ってしまいました。大きな目的を達成するために細かい犠牲を気にしない、ダークヒーローという視点で見れば、少しは納得できますでしょうか。7話で佐々木がホワイトナイトを描く理由が与えられますが、ちょっと遅い。最初からこれが与えられていればよかったけど、今となっては自分の悪事がたまたま人のためになった感じがして居心地が悪いです。

アイノイツキのキャラクターや、ジャンプが送られてきた理由(SF要素)など面白がれるポイントもあります。タイトルにもなっている”タイムパラドクス”部分はどう処理されるのか気になるところです。(余談ですが7話のサブタイトルでパラドックスとパラドクスを使い分けているのは深い理由があるのでしょうか?)”ゴーストライター(表に出ず話を考える人)”も佐々木ではなく、佐々木の後ろにいるアイノイツキのことになりますし、よくよく考えてみると変な構造の作品ではあります。全然今後の展開が想像できない。ジャンプ本誌読者が毎週話題にしているわけがわかります。人と話したくなるポイントが多い。これを本作の魅力と言ってしまっていいのかは難しいところではありますが。

 

週刊少年ジャンプの漫画家マンガと言えば『バクマン。』でした。ジャンプ編集部を使った熱血少年漫画。本作はSF要素があり毛色が違いますが、今後の展開が楽しみでしょうがないのは同じです。Twitterでも毎週月曜日には、賛否両論喧々諤々の議論が交わされています。日曜日の24時を回るとTwitter上はキン肉マンとタイパラの話題で持ちきりです。これだけ話題になっているのだから、上手い方向に進めばヒットしそうな気もします。目が離せない作品であることは間違いないです。凡作となるか、怪作になるか。今一番、続きが気になる作品です。

チラシ裏のコーナー
ほんと不思議な作品。連載続いて、予定通りのシナリオで読みたい。

 





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