読書感想/ナナメの夕暮れ(若林正恭)





かつて世の中のメインカルチャー・流行り事に斜に構えて憤り、冷笑していた若林正恭。彼のナナメが夕暮れを迎えるに至ったエピソードを描くエッセイ。TV出演数ランキングで毎年TOP10に入り、M-1で2位になってから順風満帆だったように世間は感じているかもしれないが、彼の中では様々な想いが交錯していた。かつて前著『社会人大学人見知り学部 卒業見込』では否定していた考えを理解するようになり、受け入れてゆく。

 

「凍える手」

連載(1章)ラスト。なぜ8年前のエッセイの「趣味なんていらない」から今に至るようになったか、誰のために書いてこれたのか。「人間は内ではなく外に向かって生きたほうが良いと全身で理解できた」と綴る出来事とは。

 

「いるにはいる異性」

TVで忙しくなった30代。彼女を作ろうと奮闘するも、本心からがんばりきれない若林の話。とてもわかる。自分が正常な感覚を持った世間一般的に”普通な消費者”でありたいと思う心と、そうでない現実を受け入れるバランス。TV的に普通の消費者は女性寄りの感覚を求められるので、しっくりくる男性の方が少ないのではないかと思う。

 

「体力の減退」

悩むって体力が居る、自意識過剰は有り余る体力、40歳になり体力や気持ちの衰えを冷静に分析する。オールナイトニッポン10周年記念ライブでの漫才作りの中で、若返りを実感する。

 

 





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