漫画感想/ウメハラ FIGHTING GAMERS!4巻(西出ケンゴロー ・友井マキ・梅原大吾)

「よく見ておくといい。彼の足払い戦をね・・・。」時代の流れの中で喪われた古豪の技が、ウメハラに炸裂する!そこへ現れた、不穏な空気を身に纏う一人のプレイヤー。かつてない強者達との邂逅は、ウメハラの運命に何をもたらすのか! ?ストIIの頂点に君臨する者達の”闘い”が今、始まる――!

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ウメハラFIGHTING GAMERS!4巻はストⅡ編。古き良き足払い戦を愛しそれを磨き続けたプレイヤー、オケ屋すべてを使い相手に勝つを信条とし真剣勝負に飢えた クラハシこの二人がついに激突します。己の信じる戦略を貫き通すことは、格闘ゲームにどう触れてきたか、どう考えてきたか、どう生きてきたかその人の人生すべてが出るといっても過言ではないです。お互いの信条、生き様をぶつけ合う対戦という非常に魅力的な展開はストⅡそのものの再現率、足払いを抜刀、波動拳をマシンガンに置き換える表現など非常に魅力的な作画によって支えられています。西出先生はあとがきで「作中の格ゲー描写はでき得る限り自分で試して確認してから描くようにしている」とおっしゃっており、しゃがみ強Kは思ったより踏み込まないと当たらないなど細かいところまで自分で体験して描いているそうです。こういう細かい工程が、作中の様々な描写に生かされていると思います。ウメハラ本人から当時のエピソードやゲーセンの雰囲気を聞き、友井先生が原作にまとめ、西出先生が細かい描写を確認し作画する。マンガ制作には珍しい方法ですが多くの人の手によってこの重厚な作品がつくられているのを感じます。

今年はストリートファイターシリーズ5も出て”e-sports”という形で格ゲーに注目が集まりつつあります。その格闘ゲームの黎明期であったゲーセン時代ウメハラがどういう風に格ゲーに触れ、どんな出会いがまっているのか。
次巻では特に、ウメハラと”師匠”の出会いが描かれます。5巻がとても楽しみです。