【漫画感想】背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10巻(横田卓馬)





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夏の全国大会ラテン部門にて絶対王者咲本・永島組に挑む、八巻・椿組と畔田・仙崎組。果たしてその結果は、、、、。そして、その後の彼らを待ち受けるものとは、、、、。

週刊少年ジャンプ2017年11号まで連載していた青春部活ストーリー『背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~』最終10巻が発売されました。10巻では、全国大会ラテン部門の結果と、その後の彼らが描かれます。また、2011年46号に掲載された読み切り版『競技ダンス部へようこそ』も収録されています。大きな試合を終えて終了、というのはスラムダンクを思い出します。スポーツ漫画はやはり、試合が大きな見どころであって、それを描き切って終われることはとても幸せなことだと思います。しかし、もうちょっと読みたかった、というのが正直な気持ちです。作中では2年後、土屋・亘理・藤田世代が3年になり、卒業生はプロの世界で戦っているところまでが描かれます。横田先生もカバー裏でおっしゃってる通り「あとはキャラクター各々と読者の皆様のご想像に」なのでしょう。ダンス描写が少ないこともあり、10巻そのものが1巻分の長いエピローグのような構成になっています。ただ、とても強い個性を持ち、生き生きと躍動してダンスをしていた彼らの話をまとめるには必要な分量でしたし、それでもなお足りない、もっと彼らが踊り続けるのを見たいという気持ちは尽きません。

LAST STEP「私からキミへ」を読んで、震えました。いままで何度かあった物語転換期の亘理ちゃん視点が大好きなんです。男子視点メインになりがちな本作で、明かされない想いを語ってくれるのがとても印象的で。
そしてはじまるラストダンス。このダンスですじピン終わるんだなと思うとこみあげてくるものがありました。最後は、書き下ろしのスタッフロールとともに描かれるラストダンス。横田先生から、キャラクターとスタッフ関係者の皆さんに送る、感謝の9ページでした。たった数コマで、登場したばかりの御門・麻木組の紹介もし、日ごろ土屋・亘理たちがどんな雰囲気で指導しているのかがわかります。最後の最後までとても巧みな構成で、横田先生の気持ちの入れようが伝わってきました。

横田先生、スタッフの皆さんお疲れさまでした。とても素晴らしい作品をありがとうございました。また、新しい作品でお会いできるのを楽しみにしています。





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