恋も受験も本番突入!?
『ぼくたちは勉強ができない』15巻が発売されました。問124.から問132.まで、成幸たちはついにセンター試験に臨みます。表紙の成幸&うるかは、いったいどんな状況なのか?
▶ぼくたちは勉強ができない 13巻
▶ぼくたちは勉強ができない 12巻
▶ぼくたちは勉強ができない 8巻
▶ぼくたちは勉強ができない 7巻
▶ぼくたちは勉強ができない 6巻
▶ぼくたちは勉強ができない 5巻
▶ぼくたちは勉強ができない 4巻
▶ぼくたちは勉強ができない 3巻
▶ぼくたちは勉強ができない 2巻
▶『ぼくたちは勉強ができない』を読んでほしい3つの理由
相変わらず濃いエピソード目白押しの一冊に仕上がっています。問124.は緒方回。緒方が変わったところを当てるクイズに、”鈍感”と挑発された成幸が挑む。昔は人の心の機微を読んだりそれを想像するようなところはなかった緒方ですが、いまではもう完全な乙女。そっちが得意分野だったはず古橋師匠は自分の気持ちを素直に認めらないのに、自分の気持ちを理解して前向きに行動しているように見えます。問127.からはセンター試験に突入します。試験直前のトラブルをみんなで解決することでまた心理的距離が近くなる、そんなイメージですね。たしかに、桐須先生と文系理系の二人が直接仲良くするようなシーンはなかった(模擬面接のときも、まだビビってた)ので、この大事なイベントにその解決を織り込んでくる筒井先生すげぇな。問130.はカレー回。先生と古橋が協力してカレーを作ります。料理できない人が料理をするのはコメディ的に楽しいです。手から出血してたり、料理が真っ黒な物体になっているのは漫画表現なわけですが、なんでこんなに楽しいんだろ。桐須先生と成幸の関係が気になる文系、ここでの描写はギャグ的な気づきでしたが、これがシリアスに転化してしまう次巻以降に期待。問131.はストレッチ回。緒方とあすみ、そして関城さん。あすみのからかいが通用しない緒方。皮肉は相手が理解してなんぼなので、緒方に対してはあすみ先輩、相性悪いんですよね。ニマー が、へー に変わったときの空気が好き。帰り道の二人の会話、もしかして緒方はもうわかってるんじゃないかな、文系の勉強や、恋を通して、わかってしまっているんじゃないかな、と思ってしまう。
そして問132.はうるか回。最後の”2つの意味”というのはなんでしょうね。
A.友人との別れ
B.愛しい人との別れ
C.友人が夢に向かって先に行ってしまうこと
うるかへの好意に気づいてしまったのなら、AとB。モノローグの文脈を大事にするならAとCでしょうか。これだけ構成を練られて作られている作品ですので、まだ成幸がどう思っているのか決まっていないようなことはなさそう、ちゃんとつながるように作っていると思われます。中学からの幼馴染ですが、作中での登場はちょっと遅れているというヒロイン、ラブコメ的には不思議な立ち位置にいます。2次試験の行方も、彼女の恋の行方も、気になるところですが、続きはまた数か月後、16巻にて。
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