漫画感想／2.5次元の誘惑 7巻（橋本悠）

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熱血コスプレイヤー少年漫画『2.5次元の誘惑』7巻が発売されました。49話「友達と」から56話「友達と作る世界」まで収録。表紙の4人集合、漫画的なイラストじゃなくて、レイヤーさんの集合写真みたいでめっちゃエモい。

健気な美花莉とモブってる奥村

コスプレ初心者アリアにコスプレを教える一同。自作衣装の作り方など、コスプレ雑学が楽しいです。突然入るオタクあるあるにも笑ってしまう自分が憎い。シンゴジラの髙橋一生とか終末でハーレムと読ませたり、作中作・キャラの元ネタを考えるのも楽しい。更衣室や屋上会場のレイヤーさん見てるだけで相当楽しめます。

今回は漫画家が登場し、そのエピソードや設定は解像度が高く、かなり熱が入っているように思えました。「100万人に叩かれても一人ファンがいれば嬉しいって本当に思うかい？」「連載が終わるって決まってから、最終話をかき上げるのは本当に大変」など、漫画家ではないと出てこないような血のにじむ台詞に、作者の思いを感じました。

今回は夏コミでオタクの圧倒的感謝を伝えるためのコスプレ。コスプレをする理由、目的はいろいろあれど、作品を好きで、作者に感謝を伝えるためのコスプレっていいですね。いままで、いろんなレイヤーが登場し各々の矜持でコスプレしてたけど、家族や作品のためにコスプレするっていうのは違った角度でいいなと思いました。4人そろった見開き、本当にかっこいいし、美しい。夏コミでのコスプレや4人合わせの問題点など、コスプレあるあるもふんだんに盛り込んでいるので、界隈の人はそっち視点でも楽しめます。まゆら先生の「給水ーーーッ！！」まじかっこよかった。一人で世界を作っていたリリサも友達との合わせを通した成長物語として素晴らしいエピソードになっており、感動しました。